被写界深度

物体面が前後してもピントがボケずに鮮明であると受け入れられる範囲をいいます。同様に像面側(カメラ素子側)の範囲を焦点深度といいます。

【動画】明るさと被写界深度の関係性について

弊社カタログに記載してある被写界深度(Depth of Field)の数値は下記の計算式により計算された数値となっております。

【被写界深度(DOF)の計算式】
1) 被写界深度= 2 x{(許容錯乱円×実効F)/光学倍率の二乗}

2) 被写界深度= 許容錯乱円 / (NA x 光学倍率)

被写界深度はお客様の使用環境により実際の数値と計算された数値とに差異が生まれます。差異が生まれる原因は次の通りになります。

上記計算式の中にある許容錯乱円がレンズを使用される方の環境により計算式に使われる定数と違いが出る為です。
一般的にレンズのジャストフォーカス位置と言うのは1点しかなく被写界深度は厳密に言うと0となります。
ただし、実際には被写界深度が存在するのは下図を見て頂けるとわかると思います。
つまり、ジャストフォーカス位置からずれて起こるボケが許容される範囲が使用するカメラや検証用途、使用者の判断によりそれぞれ違う為に起こるのが原因なのです。

【許容外】

使用者により何処まで許容されるかが違う

【許 容】

この数値は弊社では他社同様0.04として計算を行なっている。

【ジャストフォーカス位置】

このジャストフォーカス位置にある点のボケを何処まで許容出来るかが実際の許容錯乱円となる。

 

被写界深度